愛してるぅうう!
□愛してるぅうう9
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『と、言うことなんだが至急大阪城に来てもらえないだろうか?』
「同盟か…悪い話じゃねぇな。だが豊臣の下に着く気はしねぇ」
「オレもだ」
大雑把に言えば刹那殿が同盟の話を持ち込んできた。
あの文にはそう書いてあったのだ。
『刹那殿は皆平等だ。下につくか上につくかはしない』
「そうだよ。刹那は優しいからな!」
「ねぇ、家康。刹那ってぇ誰?」
『刹那殿は大阪を統治する大名だ。姓は豊臣だ。かなり美人でお市殿と並ぶぐらいだ』
「む、姫華はどう思うの?」
『姫華殿は可愛いと思うぞ』
「そ、そう?///」
「家康殿!口説くとは!!」
『口説く?私は口説いているつもりはなかったんだが…すまないな』
「そういえば、お前。正室がいたよな」
『あ、あぁ』
「え?」
正室とは私の妻のことだ。
ただ、私が女姿をしていれば妻になり男装をしていれば家康となる。
「その正室の姿が見えないが…」
『それは…』
「それなら大阪城にいるよ。何でも今は里帰りらしいからね、家康」
『け、慶次!?』
何を言うんだ?
慶次はなにかを考えているのか?
「sorry…悪いこと聞いたな」
『悪いことって』
「まさか家康が妻に見捨てられるなんて…」
えー!!
違うんだ!!
『だから――』
「そうなんだよ。同盟ついでにさ家康を嫁さんと仲直りさせたいんだ」
「わかりもうした!喧嘩の原因は知らぬが家康殿が困っているのなら手を貸そうぞ!」
『あ、はは…』
慶次!!