異世界へGo!
□異世界へGo!7
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姜夜先輩を止められなかった。
何故姜夜先輩は戦に行ったのかわからない。
『どうして…?』
どうして手を汚す真似をするんですか?
わからないわからないわからない…。
「優騎ちゃん」
『!?』
突然声を掛けられた。
障子も開いていないし天井裏から現れたでもない。
突然現れたのは…シンノウだった。
『シンノウさん…』
「どうしたんだい?そんな顔して。優騎ちゃんは元気が一番だよ?」
『シンノウさん…。頼みがあります』
「なんだい?」
『神様ならこの戦を止めてください』
「……………」
我が儘だとわかっている。
でもそうしないと幸村や佐助、姜夜先輩、信玄様が…。
「それは出来ないなぁ」
『何故ですか!』
するとシンノウは優騎をなだめるように抱き寄せた。
「神様にだってね。できないことがあるんだよ?」
『……………』
「私情で世界を動かすこと。人間に手を貸すこと…でも君は特別」
『え…』
「そうだな。戦を実際に見てみようか」
するとシンノウはシャボン玉のような透明な球体を出しその中に自分と優騎を中に入れた。
「じゃ、しゅっぱーつ!」