海のキセキ ワンピース

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それは突然だった

「ルフィ、俺たちはあってねぇ。いいな」

「あぁ」

「それから…りおな…お前とはここでお別れだ」

「へ?」

シャンクスは私を麦わらの方へ突き飛ばした

麦わらに受け止められる

嘘…

「どういう…こと…?」

「そのまんまだ。俺たちはここでお別れだ。」

シャンクスの口から放たれた冷たい声

嘘だ

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ

シャンクスがこんなこと…

「ルフィ、そいつのこと頼んだぞ」

「いいのか?」

「ああ」

「じゃぁな」

遠ざかるシャンクスの背中

嘘でしょ

嘘だよね

待ってよ

本当に行っちゃうの?

私はもうあの船に乗れないの?

ねぇ

待ってよ

シャンクスっっっっっっっ

「どうして?どうして船を降りなきゃいけないの!?」

「……お前をこれ以上危険な目に合わせたくない」

振り向かずにシャンクスは答えた

「ケガしたから?ケガくらい麦わらのとこでだってっっっ「これからっっ…俺たちはまだまだ戦わなきゃならない。その戦いにお前を巻き込むことはできない。お前が良くても俺はできない。だから……ルフィのところで強くなれ。強くなったら…戻って来い」

フッと笑うとシャンクスは船へと乗り込んだ

みんなが私へ別れを告げている

こんな簡単に私の人生は変わるの?

こんな簡単に…

「しゅっこーーーーーー」

船が出る

麦わらから離れて海へ走る

わかった

わかったよシャンクス

私、強くなるよ

だから…

「絶対っっっっいつか絶対っっっっ戻るからっっっっ」

私は海へ向かって叫んだ
 

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