お前はあいつの彼女 イナゴ

□五話
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次の日

ピンポーンピンポーン

なんだよこんな時間に誰だ?

俺はベッドから出て眠い目をこすり乱暴にドアを開けた

『何のようだこんな時間から』

目がまだ閉じていて誰かわからない

『朝練行くんじゃなかったの?』

!!!!!!!

声を聞いてわかった

理緒奈じゃねーか

昨日俺あんな事したのに何で

『ちょっと待ってろ』

とりあえず俺はドアと鍵を閉める

降られたとはいえ好きな奴にこんな情けねー姿見せられねー

洗面所に行って顔を洗った

寝癖がひどい…

直し方もわからず取り合えず水で濡らす

直らない

どうすれば直んだよ

俺が食い入るように鏡をのぞき込んでいると

『すごい寝癖』

後ろから理緒奈の声が聞こえた

振り向くと制服を着た理緒奈のすがたが

『どうやって入ってきやがった!鍵、閉めたはずだ』

『いやいや閉めてないよ寝ぼけてて閉め切れてなかった』

『まじかよ、…リビングで待ってろ』

『……』

里緒菜は何も言わずに鞄からブラシを出した

『なんだよ』

『そこ座って』

理緒奈は鏡の前のいすを指さした

『何でだよ』

『いいから』

むりやり座らさされた

『ん〜これくらいならすぐなおるかな』

『なにがだよ』

『寝癖』

『ばかかてめーわ、自分でやるっつーの』

『いいからいいから』

むりやりブラシでとかれた寝癖はすぐにきれいになった

『はいOK』

『……あ、ありがとな』

理緒奈が俺が礼を言ったことに驚きやがった

『どう致しまして』

『昨日は悪かったな』

『何が?』

『せっかく付き合えたのに付き合うなとか言ってよ』

『今もそう思ってる?』

『いや…付き合えばいいんじゃねーか』

『!!』

『ただしもし神童が泣かせたらすぐ言え わかったな』

十分後

なぜか俺は理緒奈に連れられ神童の家の前にたっていた

神童『悪いな剣城』

付き合えばいいんじゃねーかと俺が言ったことを理緒奈が話すと神童が忌々しい顔でいってきた

『別に諦めた訳じゃねーからな』

神童『ああ』

絶対わたしやしない

付き合ったって別にどうってことないだろ

多分

学校について霧野、南沢、速水、浜野の四人に伝えると驚きやがった

それ以上に驚いたのはじゃあ仕方ないとか言ってあいつ等が諦めた事だ

おまえ等本当に好きだったのか

見てろ神童ほかの奴らは許しても俺は許さねー

作戦開始は体育祭だ

後悔させてやる

そして必ずこの恋を失敗させてやる

どんな手を使っても
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