黒い翼 黒執事

□双子
1ページ/2ページ

「お嬢様〜」

部屋を出たリオナに一人のドレスに身を包んだ少女が飛び付いた

リオナの青っぽい紫とは違って赤っぽい紫のショートヘアー

それ以外はリオナと瓜二つだ

当たり前だ

彼女はマリア・ルビキュアート

リオナの双子の妹である

「っっ離れろ」

「え〜〜」

「え〜〜っじゃない!ラルフ!」

「かしこまりました。失礼します」

ラルフは一礼するとマリアの腕を掴んで引き剥がした

勢いでマリアは転がり込んだ

「いったぁぁ」

「だいたいなぜお前がここにいる!」

マリアは渋々立ち上がるとニコッと笑った

「会いたかったからに決まってんじゃん」

「邪魔だ。さっさと帰れ」

「じゃあ笑って」

「鏡で自分の顔でも見ておけ」

「そんな男の子みたいにしないでもっとドレスとかさぁ〜〜」

「私は忙しい。行くぞラルフ」

リオナはまた足を動かしだした

「…もっと楽に生きなよ…」

マリアは小さく呟いた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ