黒い翼 黒執事
□女王の番犬
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馬車が走り出して2時間ほどが経った
風景が変わることもなく時間が流れる
退屈な時間だ
のつ間にかリオナは深い眠りについていた
「…お眠りになってしまいましたか。
また昨日もまたお部屋を抜け出して新作を考えていらしたのですか…?
まったく…骨が折れる方ですね」
ラルフはそっとリオナの乱れた髪を整えた
「さて、そろそろですね」
ラルフの目線の先には森の中にそびえ立つ屋敷があった
ファントムファイブのお屋敷だ
「正直あそこは苦手です…」
馬車は止まるかとなく屋敷へ向かった