笑顔を失った天使 ィナイレ

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もっと

もっと

もっとはやく

もっと

風のように



「不動あがれ」

声を張る

みんながいつのまにか鬼道でも不動でもなく俺の指令で動く

それがさらに緊張を高めた

「りおなお前がきめろ」

不動から受けたパス

決める

そう心の中でつぶやき前を見る

目の前には相手メンバーである壁山がいた

壁山が技を繰り出す

それをうまくかわしたボールを高く蹴り上げる

同時に俺も飛び上がり思いっきりボールを蹴る

「光の矢っっっ」

光を帯びたシュートが円堂の方へ飛んで行く

「正義の…うわああああああ」

技を繰り出す暇もなくシュートがゴールへ突き刺さる

地面に降りると軽くガッツポーズをきめる

「ナイスパス 不動」

「お前もナイスシュートだ」

パンっとハイタッチを交わす

他のメンバーもこちらを見てよくやったとか俺たちも負けてられねーなとか言っている

そんな中で俺はミサンガを握りしめた

不動はそんな俺を真剣な目で見ていた
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