笑顔を失った天使 ィナイレ
□2
3ページ/4ページ
もっと
もっと
もっとはやく
もっと
風のように
「不動あがれ」
声を張る
みんながいつのまにか鬼道でも不動でもなく俺の指令で動く
それがさらに緊張を高めた
「りおなお前がきめろ」
不動から受けたパス
決める
そう心の中でつぶやき前を見る
目の前には相手メンバーである壁山がいた
壁山が技を繰り出す
それをうまくかわしたボールを高く蹴り上げる
同時に俺も飛び上がり思いっきりボールを蹴る
「光の矢っっっ」
光を帯びたシュートが円堂の方へ飛んで行く
「正義の…うわああああああ」
技を繰り出す暇もなくシュートがゴールへ突き刺さる
地面に降りると軽くガッツポーズをきめる
「ナイスパス 不動」
「お前もナイスシュートだ」
パンっとハイタッチを交わす
他のメンバーもこちらを見てよくやったとか俺たちも負けてられねーなとか言っている
そんな中で俺はミサンガを握りしめた
不動はそんな俺を真剣な目で見ていた