笑顔を失った天使 ィナイレ

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「わかった」

「何が」

「今日のハーフタイムの事だ」

「…遅かったな」

「さっさと話せばいいだろ」

「忘れてたならその程度って事だろ」

「わすれるわけねーだろ」

「どうだか」

「あの日はっ「やめろっみんなに…迷惑だ」」

「よかったら…話してくれないか?」

円堂だ

「…いいか?」

「…」

「4年だぜ。もう…良いだろ」

「…4年どうして俺が隠してたと思う?」

「思い出したくねぇから」

「そうだ」

「そうならいいんだ」

円堂は申し訳なさそうに呟いた

「いいんだ。話す」

「やめろっっっ」

みさんがを握りしめる

痛いほどに

苦しいほどに

握りしめる

「逃げるなよっ」

不動は私を睨んだ

そうだ

逃げた

なにが悪い

俺が壊れるから

逃げるしかなかった

「言い訳すんな

逃げたのは自分がまた気づ付くのが怖いだけだろ

一緒に戦っていく仲間に

隠し事すんじゃねえよ

それこそ…

あいつが泣くぜ」

「っっっっっっ」

何も言えない

「わかった。話せ」

「わかった」
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