もう一つの戦い ィナイレ&イナゴ
□第一章
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「!!どうした!?」
泣きながら帰ってきた私を見て晴矢さんは驚きの表情を浮かべた
晴矢さんは私のお兄さん的存在だ
年は24だから10も違うけど
「京介が…京介が…」
「あいつがどうした?」
「捕まった」
「!!」
晴矢さんも誰に捕まったかは検討がついたんだろう
「まずいな…」
「さっき電話がはいったの…お前が来たらこいつらを助けてやるって…」
「京介はなんか言ってたか?」
「大丈夫だから…来るなって」
「じゃあ行かなくていい」
「でもっっっっっ」
「あいつがそう言ったなら大丈夫だ」
晴矢さんは私に優しい笑顔を見せた
いつもなら安心できたのに
今日は不安が残った
晴矢さんも不安そうだったから