もう一つの戦い ィナイレ&イナゴ

□第三章
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「で、俺にどうしろと?」

晴矢さんはニコッと笑うと

「どうすりゃいいと思う?
どうすりゃ由理奈を助けられる?
せめて不動の居場所だけでもわかんね〜か?
不動とも仲良くて頭のきれる鬼道ならなんかね〜かなぁ〜つ〜考え(笑)」

それを聞くと鬼道さんは深いため息をついた

「そんなことだろうとは思ったがな…」

「…なんかね〜か?」

鬼道さんはもう一度いすにすわった

腕を組み少し斜めしたをみながらん〜という声をだす鬼道さん

流石の鬼道さんでも…

そう思った直後鬼道さんは机の上にあったメモ用紙とペンをとってなにかを書き始める

次はパソコンのキーボードをたたきそれから電話をかけまたキーボードをたたき慌ただした

動いた鬼道さんの手が動き始めて五分ほどたつととまった

「かんぺきだ」

鬼道さんが笑って言うと晴矢さんが「で?」と鬼道さんに声をかける

「不動は2ヶ月前までイタリアでプレーしていたはずだ
今そのチームに連絡をとった。
不動はチームをやめている。
だが連絡先はわかった。
変更していないかも確認済みだ居場所はケータイの番号から導き出せる。
とりあえずその連絡先にメールをおくったところだ。
内容は久しぶりだな鬼道だというシンプルな文をつかった。
居場所と連絡先がわかればあとは不動をどこかに呼び出せば…おっとメールだ」

鬼道さんはパソコンにむかいマウスを動かした

晴矢さんは画面を見ようと鬼道さんの後ろへまわる

「ふっ、よまれていたか」

画面には

『そろそろだと思ってたぜ。
そばに理緒奈と南雲と剣城いんだろ。
怖いね〜なにたくらんでんだか(笑)
みんなで俺を捕まえる方法でも考えてんのか?
まぁ楽しみにしてるよてめーらの考えた作戦をな(笑)』の文字

「ど〜するんだよ…知られたってわかったんだメアドかえんじゃね〜か?っつ〜かなんでわかるわけ?」

晴矢さんは頭を抱え込んでしゃがみこむ

希望を失ったんだ仕方がない

もう不動の居場所はわからない

由理奈もどこにいるかわからない

「大丈夫だ。不動は絶対にかえない。あとわかったのは剣城、お前のズボンの裾についてる発信機だ」

「…あ!あのやろ〜」

たしかに京介のズボンの裾にボタンのようなものがついている

京介ははずすと鬼道さんにわたした

「…なんでかえね〜ってわかんだよ」

「あいつには変えれない理由があるんだ」

「理由?」

「あぁ、ばかばかしいがな」

鬼道さんは少し笑って話し始めた
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