金爆BL
□喜矢武の嫉妬
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「キリちゃーん」
「…」
「キリショーくーん」
「……」
「すきっ歯おい」
「……え?」
「え?じゃなくて。
さっきから何考えてんの?話し掛けてんのに」
「あぁ、ごめん。
曲の期限近いのに、収録だのなんだので…」
「ふーん」
最近の鬼龍院はいつもそうだ。
仕事仕事で会う機会も減ったし、なんか上の空だし。
まぁ…
後ろで踊ってるだけの俺らに比べたら技術面もすげぇし、人一倍頑張り屋だし、仕事が増えるのも当たり前なんだけど。
恋人の俺にとってはさ、寂しいわけ。
“寂しいよ”
なんて言えるわけない。