稲妻(*・ω・)

□好きは嬉しい。愛はいらない。
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「らんちゃん!」「たっくん!」
「「ずぅーっといっしょだよ!」」


そんな約束をしたのはいつだっただろうか。あれは今よりもっと幼い頃だった。
神童がそんなことを覚えてるわけもないし、
覚えていても男同士の結婚に近い約束事なんてあっちも迷惑だろう。
俺が自分から言い出す必要もないし、あっちも覚えていても言い出さないだろう。
つまりなかったことにすればいい。
だから、幼なじみでしかない。俺も神童も今では他の奴と遊ぶ事の方が多いくらいだ。
俺が女だったら良かったのに。
女だったら約束をなかったことにことにしなくても良かったのに。
女だったら告白も出来るのに。
たまにそんなことを考える。馬鹿みたいだ。
だからこの気持ちに蓋をした。
臭いモノには蓋をしろって、よく言うだろ?

好きは嬉しい。愛はいらない。
(なんて言ったらお前はどんな顔をする?)
(…神童に告白された)
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