流水落花


□その六
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「リクオ、学校行くよー」

「・・・うん」

「若、どうしたんですか?体調でも悪いんですか?」

「・・・いや、その・・・」

「リクオ、あんまり遅くまで遊んでちゃだめよ!」

「姉ちゃん、いや、(昼の)ボクに言
われても・・・」


しかも姉のコメントはなんかズレてる、とリクオは思う。

昨日のことを思い出すと頭が痛くなる。
何やってんだボク・・・・・・。カナちゃんは妖怪嫌いなのにーー!どんな嫌がらせしてんだボクは〜〜〜!?もっと違うやり方があるって〜〜〜!






「リクオくん、あなたにききたいことがあるの」

リクオがずぅーんと重い雰囲気で登校していると後ろからカナがやってきた。

リクオはカナを化猫屋へ連れて行ったことを後悔していた。そうとは知らずに、カナはリクオを問い詰める。

「へ・・・」

「リクオくんがいると、あの人がいるの・・・もしかして、リクオくん・・・あなたとあの人って・・・」


やばい!バレた?



リクオは内心焦っていた。やはり昨夜の行動がいけなかったのだろうか。

「お友達なんでしょ!?」

ガシっとカナはリクオの手を握ってそう言った。

「ちょっ・・・カナちゃん?」

どうしてそうなるの!?

「ねぇ!!お願い今度また会わせて!!」

ボク・・・カナちゃんに何かしたっけぇーーー!?




そんな様子をリユキ、猩影、側近のつららと青田坊はもの影から見ていた。

「ふ、ふたりの間に・・・何があったの・・・?」

「リクオったら・・・そういうことね」

「リユキ様?」

「あら、わからない?カナちゃんは恋する乙女って感じね」

「えー!そうなんですか、リユキ様!・・・おのれ家長・・・」

「雪女!?」
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