零のやつらと。

□朝ぶりの人と化かしあい
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十三番隊に到着。
那由多は元気かなーなんて考えながら扉を叩く。



「十番隊の壱埼 久遠です。書類を届けに来ました」

「今日は隊長寝込んでるから僕がもらう…って、隊ち「そうですか。ではこれを渡してください」…う、うん」



中から出てきたのは、さっき考えていた那由多。
うん、それはいいんだが…



「隊長って呼ぶなよ、バレるだろうがっ!」

「隊長、声でかいっ」



2人そろって自分の口を押さえ周りを見渡す。
誰もいないことを確認して一息ついた。



「「………………ふう」」



那由多と目が合う。
身長は日番谷と同じぐらいか…
成長してないな、こいつ



「何か失礼なことをしていた考えてない、隊長?」

「隊長って呼ぶなって言ってん「声、声!」んん、ごほん。……ところで…ちょっとよろしいですか?和泉三席」

「いいよ?」



相変わらず憎たらしい笑顔を向ける那由多に内心ため息をつきながら、十三番隊から少し離れたところまで連れていく。



「ここらへんでいいてすかね。人目につかないし…」

「…敬語やめてよー今は“零番隊”とし
ての話でしょ?刹那」

「すみません。ずっと平隊員をしておりまして、敬語の癖が抜けないの「刹那!」…はいはい、ごめんごめん」



全く…軽い冗談じゃないか。
何をそんなに叫ぶことが…



「刹那がそんな口調だと気持ち悪いんだよね」

「おお、おお。いい度胸じゃねえか、ああん?ケンカ売ってんのか那由多!コラ!」

「そうそう。刹那はそうでなくちゃね」



掴みかかる俺をさっと避けながら笑う那由多。
身長変わんないから、中身も変わってないんだな。と無理矢理自分を納得させて怒りを押さえ込む。

落ち着け、落ち着け…
こんな用事のために来たんじゃないだろ?



「さて話を戻すぞ、那由多」

「刹那がそらしてたんでしょー?」

「お黙りっ!」

「理不尽だなーまぁいいけど。あれでしょ?零隊復活の話」



頭の上で手を組みニコニコ笑う小さい金髪。
ぐりぐり〜とその頭を撫でてやる。



「わかってんなら話は早い。那由多は復活についてどう思「僕は隊長様にお任せしま〜す」…話は最後まで聞け。んで、即答すんなっ!」

「だって…今の十三番隊も結構い
いしーでも、皆とやりたいってのもあるしー?」



無視か、こら。



「それに僕がどうこう言っても、結局は刹那が決めるんだしね」



まともなことを言う那由多に一瞬戸惑う。
…あんな生意気な那由多がこんなことを言うとは…



「でもあんまり四十六室のじいさん達を待たせちゃダメだよ?いくら期限がないからってさー」

「…じゃあ、どっちがいいか意思表示をしてくれないかな?」



怒りでひきつる顔を無理矢理笑顔に変えて笑いかける。
まともなことを言ってもイラっとくる子供ということには変わりがない。



「意思表示はしたよ〜?隊長様にお任せ〜って」


ドゴッ


「いったぁーい。子供をいじめないでよー」

「うるさい。那由多が悪いんだ」

「子供相手にキレるとか、刹那大人げないよー?」

「そうか、そうか。そんなに拳骨がほしいんだな。よし、そこになおれ、那由多!」






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