短篇

□Someone called me.
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誰かが呼んだ気がする。


僕の名前を。

懐かしい声で。


僕の名前を呼んで、

おいで、と言った。

だから、僕は走った。

声のした方へ。


やっとその手を掴みかけたところで、



落ちた。



ベッドから、落ちた。


なんだ、夢か。




夢でも逢えてよかった。














――― end.


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