うたプリ×スタスカ長編夢
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ド ド ソ ソ ラ ラ ソ
学園の生徒が帰り始めた放課後。
腰まで届く淡い桃色の髪をした少女は、オレンジ色になった音楽室のピアノから音を紡ぐ。
ファ ファ ミ ミ レ レ ド
伏せがちな大きな瞳には何が映っているのだろう。
ソ ソ ファ ファ ミ ミ レ
開いた音楽室の窓から、夏の優しい風が吹き抜けて、彼女の心を隠す。
ソ ソ ファ ファ ミ ミ レ
嗚呼、彼女は寂しいのかもしれない。
ド ド ソ ソ ラ ラ ソ
声をかけることをやめて、僕はもう少し彼女の『オト』に耳を傾けることにした。
ファ ファ ミ ミ レ レ ド
彼女は歌った。
キラキラひかる
おそらのほしよ
まばたきしては
みんなをみてる
キラキラひかる
おそらのほしよ
独りぼっちのお星様