旋律の刄

□はじまりの刻
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リビングにあるテーブルで三人は朝ごはんを食べてるときエルファーレは立ち上がり宣言する。

「私さ、旅に出ることにしたよ!」
バァンとテーブルを叩くエルファーレは少年と男を見下ろす。


「また唐突だね。どうしたの?」
食べ終わった食器を纏めて6歳位の少年が片付けながら少し呆れたように笑う。


何も応えない男に視線を向ける。


「オレか?…いいんじゃないかお前の好きにすれば。お前が居なくても別に寂しくな」
子供のように拗ねる。



「お父さんは素直じゃないね!お母さんはなんで旅に出ようと思ったの?」



「ん、それは昨日私の心の中に入ってきた奴がいてなそいつから頼みごとをされたが内容までは聞いてないんだよ。だからそいつを探しに行く!きっと何ヵ月かは戻らなと思う。もし私が1年しても帰ってこなかったら探しにに来てくれるか…?」




「当たり前だろオレはお前を一生離さない」
後ろからギュッとエルファーレを抱き締める。



「…うん、じゃあ行ってくるよ」
名残惜しく思う反面頼みごとの内容が気になって仕方無かった。




外に出て空を見上げるとどこまでも続く青空は清んでる。
家の方に振り返ると手を降ってる少年と愛しそうにエルファーレを見つめていた男。


自慢の腰まである金髪を一つに結び緋と碧の双眸は決心を表していた。
 

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