旋律の刄
□鳥籠の少女
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ふわふわで白い世界。
どこを見ても白。
エルファーレは天井を見上げていた。
「まるでここは私のココロのよう…。私には何もない…。私の記憶はどこにあるの」
「何を言ってるのだエルファーレ。ここは貴様のココロそのものだ!」
漆黒の髪に浅葱色の切れ長の瞳の長身の男は元老院の一人であり。武勇に優れていた。
「マクシミリアン……。貴方がここに来るなんて珍しい」
「フン、今日はただの気まぐれだ。貴様で遊ぼうと思ってな」
マクシミリアンがそうエルファーレに告げると彼はエルファーレに近付き口付ける。
「はぁ……っん…」
キスはどんどん深いものに変わっていきエルファーレの唇を割って入り口内に侵入した。
舌と舌を絡め合いさせる。
どんどんマクシミリアンのペースに流されるエルファーレは頬を紅潮させた。
彼がエルファーレから唇を離す頃にはもうすでに息苦しくなっておりはあはあとエルファーレは息を整えていた。
「そんなに気持ちよかったか?瞳が潤んでいるぞ」
「そんなこと…ない」
「ククッ、相変わらず貴様は素直じゃないな…んっ…」
刹那そうな瞳でエルファーレを見つめる彼は漆黒の髪を掻き上げ顎をすくい上
げ強引にキスはする。
「………はぁッ……ふぅ」
マクシミリアンがエルファーレから唇を離すと二人の間から銀色の糸が伝う。
「おかしくなっちゃいそう…」
上目遣いでマクシミリアンを見上げるエルファーレは紅潮していて瞳がとろんとなった無垢な少女は十分にマクシミリアンを煽らせていた。
「もっとおかしくなってしまえばいいだろ?」
少女の白くきめ細かい肌に舌を這わし舐める。
「…アァッ…んっ……」
「ククッ、感じてるのか?」
マクシミリアンのその言葉に顔を紅く染めるエルファーレは恥ずかしくて自分の顔を両手で覆って隠す。
「貴様、俺は顔を隠していいなんて言ってない」
手を退かそうとエルファーレの手首を彼女の頭の上に纏め不敵に笑う。
「恥ずかしい、です…」
「そうか、でも貴様のココはかなり潤ってるぞ」
エルファーレの秘部に顔を近付けてフッと息を吐く。
「ひゃあっ、……っ!」
思わず大きな声を上げてしまったエルファーレは自分から出た喘ぎに驚いた。