旋律の刄

□交差する想い
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森が夜の静寂に包まれていた。
バチバチと火の粉が飛び交っている炎の前に丸太がありそこの所にリリアーは座っている。

リリアーは金色の装飾がされた白い騎士服に身を包み右側の横髪は金色の髪飾りを付けており残りの膝辺りまでの長髪は白いリボンで一つに纏めてる。
騎士服の上に黒いフード付きのマントを羽織ってた。



眠そうにうとうとしていた時だった後から人の気配がして身体を取り押さえられ口元に白い布があてがわれ薬を吸わされる。
それが睡眠薬だったらしくリリアーは直ぐ様気絶してしまう。


リリアーを捕まえた男達はリリアーを担いでその場を去る。

*****




薄暗くてカビと埃の臭いが鼻に突く。
ここは数年使われてなくてその為誰も掃除しなかった地下牢屋。



「燕准さんこいつが今日捕まえた男ですっぜ」
暗い牢屋に燕准は連れてこられて今日捕まえてきた男を見せられる。
ランプの光だけじゃ顔はよく見えないが緋色の燃えるような赤い髪がよく見えた。


「こいつおれの部屋に連れてく。鍵寄越せ」



「はっはい」
下っ腹の男は燕准に鍵を渡す。
鍵を受け取って鉄格子を開けなかにいる男を強引に引っ張って担ぎ上げ早々に自分の部屋に行ってしまう。
下っ腹の男はぽかーんとして牢屋に取り残された。



*****

自分の部屋に着くなり担いでいた男をベッドに降ろす、いや落としたって言った方が正しいかもしれない。
綺麗で美しい顔立ちをした男を見る。が男はすやすやと息をたて眠っていた。


燕准はベッドに座り男の顔を見上げ金髪の髪を撫で身体を縛っていたロープをナイフで切る。



ソファーに座りテーブルの上に置いてあるワインボトルをそのまま口付け中にある液体を飲む。


ボトルの中身が空になるまで飲んで空になったボトルをテーブルに置き燕准は男が眠っているベッドに潜り込み男を抱き寄せ眠りについた。




燕准が眠ってから2時間後に男は目を覚ましこの状態に声にもならない叫び声をあげた。


今の自分の状態は知らない男である燕准に腕枕されて彼の胸の中に抱き寄せられているのだがそれを知った男は燕准をおも一気蹴り飛ばそうとしたが彼の力が強すぎて身動きが取れない。


彼が目を覚まし男に強引に噛み付くような口付けをする。


「…んんっ………や、…やだ」
抵抗しようとしたがもうすでに遅く燕准に組じかれている状態になって、両腕は燕准によって拘束されていた。


「女、名前はなんだ?」



「…リリアー…」
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