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□ラップbay
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「青峰君」
「んー何だテツ」
「赤司君ってサランラップ好きですかね」
部活帰り、ローソンで買ったアイスを食べながら2人は歩いていた。
「知らねぇよ」
黒子の質問に対し、素っ気なく答えた。
そもそもなぜその質問をしたのか聞こうと思った時だった
「黒子っちーッゲホッグホッ」
黄色い頭のboyが走ってきた。
そういえば、緑間と黄瀬をローソンに残したままきてしまった。
「こんばんは黄瀬君」
「さっきまで一緒だったッスよ黒子っち。何で改まるんスか」
「人を置いて行くなど人として最低なのだよ全く。」
後から険しい顔の緑間が歩いてきた。
「何かテツがなー、赤司がサランラップ好きかって聞いてんだけどよ、どーなん?」
アイスをしゃくっと食べてから2人に訪ねた。
すると2人はなぜ、という反応を隠しきれない表情で少しかたまった
「何でサランラップなんスか。誕プレにあげるんスかー?」
「違います」
「赤司の今日のラッキーアイテムはサランラップなのか?」
「いえ」
質問を全て否定して、無表情であるが、どこか悩んだ表情をする黒子
「駄目ですね、気になって気になって仕方がありません。このまま放置しててはクレラップのことまで考えてしまいそうです。これは重大です」
「そんなに?」
どうしてそこまで気になるのか。
赤司とサランラップには何の共通点がある。
「このままでは僕の精神が危ないです。みなさんに協力してもらってもいいですか?赤司君がサランラップが好きかどうか探り出すのを…!」
「自分で直接聞けばいいだろう」
「テツ、もしそれで精神駄目になったら精神科行ってこい」
「直接聞くのは駄目なんですよ、こいういのは地道に探るんですよ。なので、弱みを握る為に、この前無理やり桃井さんに女装させられた写真、協力しなかったらばらまきますよ」
その瞬間、黒子は真顔のようで真っ黒い表情を浮かべた。
「−…えええええええええええ!??」
「でもあれは確か桃井の手にしかないのだよ」
「僕が欲しいと言えば快く下さいましたよ」
桃井この野郎…!!!
「さあ、どうしますか」
「…協力します」