聖闘士星矢Ωオリジナル話
□闇の小宇宙(コスモ)
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辺りはもう暗くなっていた。
エデンとナナはずっと手を繋いだまま歩いている。もう、2時間くらいは歩いただろうか。
「疲れたかい?」
息を切らせているナナに問いかける。
「平気。」
彼女はほほえみながら答えたが、エデンはナナが無理をしていることは分かっていた。
「無理なときは言ってくれ。」
「ありがとう。」
彼女はにこりとキュートな笑顔を見せお礼を言った。
それから数分後。マルス家が見えてきた。
「あれが、僕の家だよ?」
黒い大きな建物がナナの目に映った。
「さあ、入ろう?」
「待って。これって闇の小宇宙じゃ!」
ナナのおびえた声にエデンは手をぎゅっと握り言った。
「すまない。怖い思いをさせてしまったな。だが、中に入れば問題はない。」
エデンはナナの手を引っ張り中に入った。
すると、中には火星士(マーシアン)たちが何人か立っていた。
「エデン?この肩たちは?」
ナナは辺りにいる火星士を見て言った。
「この人たちは火星士。姉上の仕事仲間だよ。
「ソニアさんの!じゃあ挨拶しなくては。」
エデンはこのマルス家に着くまで、家族の名前などをナナへ教えていた。父マルス以外は。
「別に火星士には挨拶しなくてもいい。それよりもアリアの部屋に行こう。」
また、ナナはエデンに手を引っ張られてしまった。
さすがのナナもエデンが何か隠していることに気がつき質問をした。