ぽこ・あ・ぽこ〔小説〕

□11章『遊園地・後編』
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Trrr……Trrr

『留守番電話に繋ぎます』

出ない。

もう一回掛けてみよう。

Trrr…Trrr…

「もしもし♪みやちゃんどうしたの?」

出た……

「あのさ……真沙美今どこにいるの……?」

「え……友達と遊園地にいるよ♪」

「……そうなんだ」

「なんで♪?」

「…………」

「みやちゃん??」

「その友達って広瀬だろ」

「え……」

「なんで広瀬といるんだ?広瀬とどんな関係なんだ」

「…………」

そのまま電話が切れた。

「藤田どうした??」

「電話切られた」

「まじかよ……よし!俺が悠介に電話して呼び出してやるから!!」

「うん」

俺は今後どうするかなど全く考えず怒りだけが最高潮へと達していた。

「もしもし。悠介?」

広瀬が電話を出たらしい。

「あのさ……二人でゴーカートがある場所の喫煙所に来てくれないかな?話したい事があるんだ」

「藤田にも紹介してやろうと思ってな」

「俺らと今日遊園地来てんだよ」

「うん。よろしく」

電話が終わり田島が俺の方を見た。

「あの二人はあと10分ぐらいで来るぞ!」

「分かった」

「広瀬何だって?」

「普通だったよ。」

「藤田に紹介したがってたからな……藤田どうするんだ……」

「分からない……」

「あぁ。それに今回は逆ナンだからな……」

そうだよな。

怒りでタバコを吸う本数がどんどん増えていく俺がいた。

「藤田……広瀬を嫌わないでくれよな……」

「あぁ。悪いのは真沙美だからな。あいつは許さない」

「藤田こぇよ」

「当たり前だろ」

時計を見ると5分が経過していた。

あと5分経つとここは修羅場になるのか……

「広瀬は本当に何も知らないんだよな……」

「悠介は何も知らないはずだ……」

「……そっか。」

そして時計は広瀬と真沙美が来る予定時間を指した。

そして予定通り遠くから広瀬と真沙美が歩いてきた……
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