ぽこ・あ・ぽこ〔小説〕

□7章『二組の行方』
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俺はその時だけ真沙美とは同じポーズはできなかった。

「なんでキスしてくれないの?私待ってたのに……」

「ごめんな。まだ早いと思ってさ。」

俺的には何回もデートを重ねて観覧車とか乗ってそこでキスとかしたいと思ってたし、キスって男からするんじゃないかなと俺は思ってた。

「早くないよ。みんなしてるじゃん。うちらは遅い方だよ。」

「誰と競ってるの?」

「え……?」

「うちらはうちらでいいじゃん。真沙美は少し焦りすぎじゃないかな?焦らなくても順序があるでしょ?」

「……そうだね。まだキスは早いよね…‥。」

また悲しい顔をしている真沙美がいる。この顔をされると、俺はどうしていいかわからなくなる。

しばらくお互いに無言の時間が過ぎていく。
その空気をよそにプリクラの機械は話しかけてくる。

落書きしたい物を選んでね♪

「あっ。みやちゃんどれがいい?」

ナイス。プリクラ!!

「これがいいんじゃない?」

ここぞとばかり俺もすぐ反応する。黙り込まれる空気は本当に苦手だ。

「わかった♪じゃあっち言って落書きしよ♪」

真沙美もいつも通りになった。これでいいんだ。

「うん。」

この後二人はいつも通りに戻り何事もなくプリクラの時間は過ぎていった。
そして、プリクラを取り終わりお腹がすいた俺達はマックへ移動した。

「ねぇーみやちゃん♪私が働いているカラオケで一緒にバイトしない?」

「バイトか……。」

確かにデートには金は掛かるしな。バイトやるかな。

「うん。やるわ。」

「よかった♪みやちゃんがやりたいって事店長に言っとくよ♪」

そう言うと真沙美は早速携帯を開いた。
どこかへ電話かな?

「あっもしもし♪明日って午後空いてる?この前話した人が会いたいって♪いい?」

「わかった♪」

うん?誰と電話だろ……

「みやちゃん。明日学校終わったらバイトの面接決定☆」

早っ!!?

「え?わかった。」

「嫌なの??」

「いえいえ。嫌じゃありません。」

真沙美恐っ!!

「こういうのは早くやらないとみやちゃんのやる気がなくなっちゃうからね♪」

「そうだね。」

「じゃ明日学校終わったら一緒にいこうね♪また明日♪」

「おう。またね。」

真沙美を家まで送り俺は家に帰って行った。
俺は家に帰り疲れていたのか、すぐ布団に入り寝ようとした。
だが、俺は部活を決めなくてはいけなかった事に気づき学校からもらった部活の紹介がかかれているのを読んでいた。
どれにしようかな。楽な部活がいいな。
そんな事を思っていたらいつの間にか寝てしまった。
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