ぽこ・あ・ぽこ〔小説〕

□6章『初デート』
2ページ/6ページ

そこから地元の駅まで美空の愚痴オンパレードが始まった。

俺は美空の愚痴をずっと聞いていて、真沙美のメールが来ていた事をすっかり忘れていた。

その後無事に家に着いて風呂を入って飯を食べる。いつもの流れに戻った。

「真沙美のメール返さないと。」

と思い携帯を見ると俺はびっくりした。

……なんだこれ。

不在着信30件メール10件来ています。

携帯のディスプレイに表示されていた。

ボタンを押すと全て着信は真沙美の名前……

メールも全て真沙美からだった。

俺は申し訳ない事をしたと思い真沙美に電話を掛けた。

「もしもし?」

「みやちゃん何してるの?なんで連絡くれないの?女といたの?」

「ちち、違うよ。」

「なら何で連絡くれないの?」

真沙美の声はとても低い声で怒ってる感じだった。

「ごめんね。美空と一緒に帰ってて、愚痴を聞いてたんだ。それで家について、風呂とか飯食ってたんだ。それでメール返さなかった。ごめんね。」

「真沙美……??」

あれ??黙った。

「誰?美空って。どこの女。」

さっきより声が低くくなっている。

「ほら、真沙美見た事あるでしょ?カラオケにいたでしょ?」

「うん。あの女とみやちゃんはどういう関係なの?」

先に言うべきだったかな……心配させてしまった。

「俺と美空は小中学が同じで同じマンションに住んでるんだよ。まぁ腐れ縁ってやつだよ。真沙美が心配する人じゃないよ?」

「もうその女と会わないで。」

え?ていうか同じマンションだから会ってしまうけどな……
でもそれぐらい真沙美は俺の事を思ってくれてるのか。
その時はそれしか思わなかった。

「わかった。」

「みやちゃんは私を見てて。私以外の女と話さないで。みやちゃんは私のもの。」

「わかった。もう話さないよ。」

そのまま電話は切れた。

真沙美は俺の事こんなにも思ってくれている。真沙美を悲しませたりはさせない。
これからは美空や他の女とは話さないようにしよう。
心に誓った。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ