ぽこ・あ・ぽこ〔小説〕
□6章『初デート』
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そこから地元の駅まで美空の愚痴オンパレードが始まった。
俺は美空の愚痴をずっと聞いていて、真沙美のメールが来ていた事をすっかり忘れていた。
その後無事に家に着いて風呂を入って飯を食べる。いつもの流れに戻った。
「真沙美のメール返さないと。」
と思い携帯を見ると俺はびっくりした。
……なんだこれ。
不在着信30件メール10件来ています。
携帯のディスプレイに表示されていた。
ボタンを押すと全て着信は真沙美の名前……
メールも全て真沙美からだった。
俺は申し訳ない事をしたと思い真沙美に電話を掛けた。
「もしもし?」
「みやちゃん何してるの?なんで連絡くれないの?女といたの?」
「ちち、違うよ。」
「なら何で連絡くれないの?」
真沙美の声はとても低い声で怒ってる感じだった。
「ごめんね。美空と一緒に帰ってて、愚痴を聞いてたんだ。それで家について、風呂とか飯食ってたんだ。それでメール返さなかった。ごめんね。」
「真沙美……??」
あれ??黙った。
「誰?美空って。どこの女。」
さっきより声が低くくなっている。
「ほら、真沙美見た事あるでしょ?カラオケにいたでしょ?」
「うん。あの女とみやちゃんはどういう関係なの?」
先に言うべきだったかな……心配させてしまった。
「俺と美空は小中学が同じで同じマンションに住んでるんだよ。まぁ腐れ縁ってやつだよ。真沙美が心配する人じゃないよ?」
「もうその女と会わないで。」
え?ていうか同じマンションだから会ってしまうけどな……
でもそれぐらい真沙美は俺の事を思ってくれてるのか。
その時はそれしか思わなかった。
「わかった。」
「みやちゃんは私を見てて。私以外の女と話さないで。みやちゃんは私のもの。」
「わかった。もう話さないよ。」
そのまま電話は切れた。
真沙美は俺の事こんなにも思ってくれている。真沙美を悲しませたりはさせない。
これからは美空や他の女とは話さないようにしよう。
心に誓った。