ぽこ・あ・ぽこ〔小説〕

□7章『二組の行方』
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ピッピッピ♪

また爆音の目覚まし時計が鳴りだした。
眠い目をこすり真沙美にメールをする。

「おはよう。」

♪♪♪
相変わらず早いな。

「おはよう♪昨日と同じ車両だよね?昨日と同じ時間で待ってるね♪」

「はいよ。」

俺も早くにメールを返し支度を整えて真沙美の駅まで向かった。
昨日と同じ時間に同じ車両に真沙美が乗ってきた。

「おはよう♪みやちゃん♪」

「おはよう。」

「テンション低いよ☆みやちゃん♪」

「朝はこんなテンションだよ。」

そんなたわいもない話しをして高校の最寄り駅に着いた。
そしてまた真沙美との距離が離れていく。
俺は寂しい気持ちを隠しながら学校へ向かった。
教室へ着き自分の机に座って小さい紙と俺は睨めっこをしていた。
そう。その小さい紙というのは自分の部活を決める紙である。

「何の部活にしようかな。」

そう独り言を言っていたら広瀬が話し掛けて来た。

「あれ?藤田まだ部活決めてないの?」

「広瀬は決まったの?」

「おう。昨日俺部活見に行ってさ。ボクシング部に入る事にしたよ。」

「ボクシング!?」

まさかの答えにびっくりした。
広瀬がボクシングか……スポーツ却下!!
俺は活動してない部活にしようっと。

「広瀬聞きたいんだけど、活動あんましてない部活って知ってる?」

「そういえば応援団部っていう部活があまり活動してないらしいって聞いたよ。」

「応援団部か。」

そう言って俺は紙に応援団部と書いた。

久津中が来てHRが始まった。

「よーしお前ら昨日言った部活の話し決めたか?紙に書いた奴は俺の所へ持って来い。」しない
俺と広瀬が1番と2番目に並んだ。

「広瀬はボクシング部か全国大会まで頑張れな。ガハハ。」

今どきガハハは無いってと思いつつ、俺の番が回ってきた。

「藤田は応援団か!!夏の野球応援頑張れな!それに今部員少ないから大変かもしれないが頑張れな。ガハハ。」

まぁ部員が少なければ活動できないし、うちの高校の野球部は強いのか分からないしな。俺的には何でもいいんだが。

HRが終わり淡々と授業をこなしていった。

そして、昼休み放送で俺は久津中に呼び出された。
めんどくさいな。俺は職員室に向かった。

「失礼します。1年14組藤田です。久津中先生いらっしゃいますか?」

「おう。藤田来たか。藤田に紹介した先生がいる。応援団顧問の石丸先生だ。藤田が応援団入部と聞いて会いたいと言ってきてな。」
「はぁい。」

「石丸先生藤田来ましたよ。」
久津中が石丸先生を呼び出した。

石丸先生っいう先生は3人の生徒と話していた。
俺は下を向いていた為3人の生徒は気にしてはいなかった。

「藤田こっち来てくれ。」

そう久津中に呼ばれ俺は後を付けて石丸先生の元へ歩いて行った。

そこで顔を上げると知ってる顔の奴らがいた。何でお前らが……
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