ぽこ・あ・ぽこ〔小説〕

□8章『始動』
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翌朝、俺はいつもの時間に起き真沙美にメールをしていつも通りの電車に乗り真沙美との少しの登校。

学校へ着いて淡々と授業をこなし、ついに放課後になった。

俺達、応援団の1年は石丸に言われた通り校門前の駐輪場で待っていた。

バイト先には昨日帰る際「部活が明日からあるのでバイトに入る時間遅くなります。」と言ってあるからバイトは大丈夫か。

あとはみんなが来るかだな。

そう。今俺は一人で寂しく駐輪場に立っているのだ。

おもむろに携帯を開きみんなにメールを確認した。

「はぁ」

ため息が出てしまった。

誰からも連絡が来ない。

すると、遠くから3人がやってきた。

田島と会うのはちょっと気まずいな。

「おつかれー」

「雅早いね♪やる気満々じゃん♪」

「やる気ないなんてあるわけないじゃん」

「そういえば田島、昨日ごめんな」

「おっおう。藤田なんか変だったから美空と心配してたんだぞ。」

美空って呼んでるよ!!

「田島って美空って呼んでたっけ?」

「うっせ!」

顔を赤くしている二人がいる。幸せだな。

だがしかし、そんなうちらの会話にも入ってこない人が1名いる。

愛希ちゃんだ。

「愛希ちゃんおつかれー。」

コク。

「愛希ちゃんはこの二人どう思う?」

コク。

えっ!!?

頷くだけ!!?

シャイなのか人見知りがありまくりなのか不思議ちゃんなのかよく分からない子だ。

でも、俺はめげずに話し掛けてみた。

「愛希ちゃんメール見た?」

コク。

「見たのなら返してよ。見たかどうかわからないじゃん。」

すると、愛希ちゃんの口が開いた。

おっ!!?

話すぞ!!

「よーお前ら来たか。」

っ!!?

低っ!!?

お前らっ!!?

後ろから肩を叩かれた。

誰だ??

振り向くと、そこには石丸が立っていた。

俺の中で、ものすごい石丸に腹が立った瞬間だ。

「よーし全員集まったな。じゃ部室に案内してやる。着いてこい。」

石丸に言われるがまま、俺達4人は石丸の後に着いて行った。

校舎のはずれまで歩いてきた所で石丸が止まった。

「ここだ。」

えっ!!?

俺達は目を疑った。

応援団の部室の隣はラグビー部と柔道部に挟まれていたのだ。

めっちゃ体育系に挟まれており汗の臭いがなんとも言えなかった……。

ここは男子専用だから藤田と田島だな。

あとは女子専用の部室を案内する。

チッ!!

俺と田島は舌打ちをした。

この時は俺と田島が意思疎通が出来ていると感じた。

また石丸の後へ着いていくと、校舎の近くへと案内された。

「ここだ。」

そこは、プールの近くにあり、女子部室の隣は女子テニス部と水泳部が並んでいた。

こっちの方が良かったわ。

この時も田島と意思疎通が出来ているなと感じた。

「じゃぁジャージに着替えたらまた職員室の前に来いな。」

そう言うと石丸は職員室へ戻っていった。

俺と田島は男子専用の方に戻り着替えをした。

部室の中に入ると、隣同士の部室から流れてくる汗の臭いが充満していた。

「藤田消臭剤買わない?」

「賛成。」

俺らはジャージに着替えると女子専用の方へと向かった。

「終わったか?」

俺が部室の前で声を掛けた。

「まだよ!!あんたら男と違って着替えるのに時間かかるの!!」

美空にめっちゃくちゃ怒られた。

仕方なく田島と俺は女子専用の部室の前と座り込み女子の着替えを待っていた

すると、中から美空の声が聞こえた。

「へぇー愛希ちゃんって結構おっきいね♪羨ましいなー♪」

その言葉に俺と田島はすぐさま反応した!!

何が!!?

おっきいっ!!?

見たい!!

俺と田島は今日意思疎通が出来るな。

俺らは少し顔を上げた。

すると……

もう着替え終わった美空と愛希ちゃんがそこにいた。

「ばーか!!やっぱり男ってそんな事しか考えてないのね!!スケベ!!スケベ雅!!」

なんで俺だけ!!?

「終わったから石丸の所行こうよ!スケベ雅!」

「それやめろよ!」

「だってそうでしょ?」

何にも言えない俺がいる。

着替え終わった俺らは職員室へ向かった
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