闇に紛れて君を探しに
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どうやって家に帰ったかなんて覚えていない
いつの間にか僕は家に帰っていたようで、部屋に閉じこもっていた
「赤司君…」
“黒子”
「赤司君…」
“テツヤ”
「赤司君…」
“クロコテツヤって誰だい?君たちの知り合いか?”
「……っ!!」
胸が張り裂けるように痛い
涙が枕を濡らしていく
「もう見つけてくれないんですか…?」
病院で横にいたのに一度も会うことが無かった目
何でこんなことになってしまったんだろう
僕は静かに泣き続けた
目を閉じればきみが浮かぶ。だから今日は、眠れない。
(でも君はきっと眠れているだろう)
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