時と空間を操る者
□巧断の国
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そんな横で小狼が暗い顔をしていた
サクラの体が冷たくて色々考えてんだっけ?
そんでこの後は確か―…
ずぼっ
「うわっ!!」
腐女子の皆様お待ちかねの場面ですね、はい
黒鋼とかちょっと引いちゃってるよ
「これ記憶のカケラだねぇ、その子の」
そう言いながらファイは羽根をとりだした
羽根から強い力を感じる―…って俺、羽根の気配まで分かんのか!?
魔力って素晴らしい!!
「これが、さくらの記憶のカケラ」
羽根がサクラの体の中に入っていく
あ、少しだけ顔色が良くなった
「体が…暖かくなった」
ほっとした表情になる小狼
余程サクラのことが心配だったんだろうなー
「今の羽根がなかったらちょっと危なかったね――」
「おれの服に偶然ひっかかったから…」
違う、
「「この世に偶然なんてない」」
あ、やばい、ハモってしまった
ファイが驚いたようにこちらを見てくる