仕事と恋心
□2品目
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只今、俺の目の前にはおかしな髪形をした先輩がいます
「いますじゃないよっ!!早く直して!!」
ムキーっ、と背伸びをしながら先輩は言う
ちなみに今はヤシの木っぽい髪形(佐藤さん直伝)をしている
「で、何で小鳥遊はここのバイトを?」
「無視しないでっ!?」
こんな変人ばっか集まるとこによく入ろうとしたものだ
「種島先輩に道端で勧誘されて入ったんだ」
「あーそう言えば先輩バイト探して来いって店長に頼まれてましたよね」
ついこの前先輩が店長に命令されてたのを思い出す
「うん!やーでも入ってくれて助かったよう、かたなし君。
募集しても人来ないし友達もダメで店長に言われて人集めしてたんだから―」
「あれは卑怯でした」
「えっ、ええっ!?」
顔を暗くさせながら言う小鳥遊
いったい何をされたんだ…
「ま、まぁあの時会ったのも何かの縁だしこれからも一緒にがんばろうね!!かたなし君!」
あれ?かたなしって…違くね?
「せn「…先輩」…」
こいつ…俺のセリフ奪いやがった…
「実は俺、タカナシなんです」
「人の名前間違っちゃだめですよ先輩」
「えっあっごめんね、えーと、たっかっ、かたなし君!?」
「先輩違う、“小鳥遊”」
あいつ、まあいいやって顔してるし…
気持ち悪っ←
あ、本来の目的忘れてた
「おい、かたなし「小鳥遊だ、間違えんな」…仕事教えるからこっち来い」
「ツッコミはスルーか」
手招きで小鳥遊を呼ぶ
まずは皿洗いから教えようか
隣で何か言ってる小鳥遊を無視しながら俺は考えた
後輩の名前を間違ってはいけません
(無視すんな!!)(いてっ!!!)