後半

□絶望の中の光
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“ぎょーえぇぇぇぇぇ”






「…っ」






…鳥の声で目が覚めるって、もっとロマンチックなことだと思ってた

何今の鳥…いろいろ大丈夫なの?






「おはよう龍ヶ墨さん

気分はどうだね?」






修也のお父さんが入ってきた

寝ぼけた頭でメモ帳を探し、もそもそと字を書く






"ずいぶんいいです"



「そうか…朝食を食べたら少し検査をして、異常がなければ退院してもいいよ」



"ありがとうございます"



「それと、君のお兄さんの話をしなければならないな…

異常がないと診断されたら、3階に来なさい」



愛華は頷く






それを見ると、修也のお父さんはやはり何も言わずに部屋を出て行った

無意識のうちに力が入っていた肩の空気が抜ける






“さんかくこんにゃく串にさし〜”






あっメールだ

有人から…?そういえば、今日帝国の試合じゃん!!!






"おはよう

調子はどうだ?大丈夫か?


今日は必ず勝つ

雷門にばかりいい顔はさせていられないからな

ちゃんとテレビつけておけよ?



鬼道有人"






言われなくとも!!!!

お兄ちゃんの話聞いたらすぐ見ようっと


確か試合は…3時間後か

全部急げば間に合うきっと!!!






"おはよう

全然大丈夫!!検査で異常がなかったら退院できるってさ


いきなりの宣戦布告ね!!

決勝で会うのが今から本当に楽しみ

検査終わったらちゃんとつけるよ


点差つきすぎて面白くなかったら消しちゃうからねっ!!



龍ヶ墨愛華"








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