捧げ物

□emotion
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・・・不覚だった。



「神に懺悔を、そして選択を」


武器(スキャッグス)を持った男達。

違法武器の所持を確認、下された判定所に基づき刑を実行・・・する筈だったが。

その中の一人が、偶然居合わせてしまった関係の無い市民に銃を突きつけ盾に取る。

「・・・これだからマフィアって奴は嫌いなんだ。」

呆れたように溜息を吐き、どうしたものかと思案する、が次の瞬間。

「ぐっ・・・!」

頭に走る激痛。

背後から突然殴りかかられ、地に沈む身体。

・・・格好悪ぃな、俺。

痛みから朦朧としてくる意識の中で、コツコツと足音が近づいて来たかと思えば
周りでバタバタと人が倒されていくのが分かった。

誰か他の処刑人も此処に赴いていたのだろうか。

顔は判らぬが自分を抱え上げる、程良く筋肉の付いた逞しい腕。

心当たりがあるとすれば・・・、只一人。


―――以前にも、こんな事があった。
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