中編・短編

□君の容姿に一目惚れ!
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もふもふ、もふもふ。

触り心地は抜群、柔らかい毛は優しく一肌を包み込む。



―――温かい。



ぎゅっと抱きしめれば、感じる獣の体温。些かあの獰猛な肉食動物とは思えない愛嬌ある顔、体躯。
勿論その容姿通りに、この生物は気性の荒い性格はしていない。寧ろ人に良く懐く可愛らしい動物だ。
顔を毛皮に埋めれば、獣・・・もといクマは毛で覆われた手で優しく頭を撫でる。温かい体温が、頭皮を覆う。
「温けーなァ」そう呟くとクマは「そうか?」と返してくれる。獣ながらに話せるのは、我が船の船医チョッパーと同じなのか。不図そんな事を考える。
するとクマは上半身を起こす。俺はそれに釣られてこのクマの上半身からずれ落ち、下半身の方へと落ちる。

おいおい、どうしたんだ?

俺は不思議に思い、身体を起こしてクマを見る。
クマは辺りをきょろきょろと見渡すと、「気のせいか?」と呟いて首を傾げる。・・・何が気のせいなんだ?
俺はそんなクマの奇妙な行動を無視し、起こした自信の身体でもう一度クマにタックルをかます。
勿論手加減をしている。しかしクマはその衝撃に耐えきれなかったのか、そのまままた地面に伏してしまった。
少し可笑しな鳴き声を上げているが、構う者かと言わんばかりに俺はクマを抱きしめた。
クマの着ている繋ぎの様な服のせいで毛皮のもふもふ感は味わえないが、変わりに頭をクマの首元まで持っていけば、服から出ている毛の感触は味わえる。

やっぱりもふもふ!

ついつい顔をぐりぐりと振りながら顔を埋めてしまう。ヤバい、これは気持ち良すぎる。
「仲間になればいいのに」そう呟くとクマは「麦わらがなれよ」と言った。
それは出来ない。だって俺には海賊王になるっていう夢があるからな!
攫ってこーかな。そう思ったら頭上に何かひゅんと何かが飛んできた気がする。まあ、気にしない。
クマの顔まで自分の頭を持っていく。よじ登る様にして、目的地に到着すれば、じっとクマの目を見つめる。
まるでぬいぐるみのような円らな瞳だ。ちょこんと入ったハイライトが、更にその愛嬌ある顔を引き立てる。正し、声が少し低いのが難点。
でも可愛い。もふもふ気持ち良い。あー、チョッパーも良いけど、こいつもいいなァ!
本当に、仲間になればいいのに!

俺はつんつんと鼻を突くと、クマは擽ったそうに顔をぶんぶんと振る。


あーあ、これが今日一日だけだと思うと、凄く勿体無い!





「なあ、本当に仲間にならねーか?」

「麦わらがなればいいんだって!」





船長も、何気にお前の事は気に入っているから。

俺も、トラ男の事は気に入ってんぞ!恩人だからな!



そんな他愛もない話を、俺達後何時間続けられる?










君の容姿に一目惚れ!
(※面食いではありません)





*     *     *



リア友の宿題制覇記念にひとつ。

文章が多いのはあれです。リア友への腹いせ。でも文才ないから下手糞。てへぺろ☆

この後ローがやってきてルフィと取り愛(わざと)ってのも良い。というか3船長が好きなんです。閣下出てないけど。

リア友だけお持ち帰り可能です。

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