中編・短編
□拍手文集
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第一回目 麦わら劇場
ウ「だからお前の音が変だろ!」
ル「何で?」
ウ「何でじゃねーよそんな汚い音で魚が寄ってくるか?!どうやって出したんだ今の音!不思議音楽家かお前は!」
サ「いいか野郎共、演奏に今晩のおかずがかかってんだ。しっかりしやがれ!」
ウ「ふっふっふ!言われなくても俺の計算に狂いはねぇ!」
な『・・・ていうか、何で演奏して魚が釣れるの?可笑しくない?』
ウ「よくぞ聞いてくれたナナシ君!美しい音色で魚をおびき寄せそれを食おうって算段だ!」
な『うわ、馬鹿っぽい・・・』
ゾ「それをやってるお前も十分馬鹿っぽいだろうが」
な『それを鵜呑みにして太鼓バンバン叩いてるあんたも十分馬鹿っぽいよ』
サ「ナナちゃんの言う通りだなクソ毬藻!」
ゾ「お前も馬鹿にされてること分かってんのか?!人語もっぺん勉強してこいラブコック!」
サ「んだと?!」
ナ「またもう・・・!」
ロ「ふふ、良いじゃない。それより早くこないからしら?」
ル「クージーラーッ!マーグーローっ!」
―――ザバァッ!
ル「うおっ!!・・・え?!」
ナ「わぁっ・・・!」
サ「・・・伝説の・・・七色ウツボブラザーズだ」
ゾ「・・・いいもん見た」
な『普通・・・これで釣れるの?食べられるの?寧ろ食べていい物なの?』
ナ「・・・同感」
ル「何言ってんだナナシ、ナミ!食べられるに決まってんだろうが!―――次は逃がさねえ、メシめ!」
サ「おォよ。息の根を止めてやる」
ゾ「おい、何枚におろすんだ?」
ウ「よーしもっかい呼ぶぞ!」
チ「うまいのか?」
ロ「えぇきっと」
ナ、な『「やめんかァ!」』
おしまい