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□君の笑顔
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[事件前の日夜]
ボクは修学旅行先のホテルの旧館に手足を縛られて放置されていた。勿論、朝から夜まで1人ぼっちだよ?
えっ?ふふ、そりゃ怖いよ。だって十神クンが殺された部屋だし夜は灯りがなく
真っ暗だもの…まぁクズのボクがそんな状況になっても…誰も何も思わないかな
…そうだよ。
十神クンの“死体"は、
ボクの背後の…テーブルの下
鉄に似た血の臭いが鼻を
通って脳内を刺激する…
日向クンだったらどうなるのかな……絶望するよね
「ボクは1人で何を考えているのかな…十神クン。1人は寂しいね…それとも
ボクなんかがこうなるのは…幸運の前の不運なのかな?きっとそうだよね…」
自分に1人で語りかけた。いや、1人じゃない…
十神クンも一緒に話した。…話している気がした
それからしばらくたち
縛られている状況下。
朝、昼、晩…
それが続き3日。
何も食べていないから…
食事を求める中…
全てを忘れようと…
ボクは眠った。