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□カジノ
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エロ神様。
至近距離から見つめる、抵抗出来なくなって酸素を取り込む半開きの唇。
はぁはぁ、と。大型の肉食獣のように滑らかに波打って上下に動く肋骨を眺めながら、動きを封じるために頭の上で一纏めにして抑え付けている右手にもう一度、体重をかけ直した。
「ッ…ぁ、桃、しろ…ッ」
「なんスか?」
「お前、しつ、こッ…あ…ッ」
あぁ、ありがたやありがたや…
やっぱりこれはどう見てもエロ神様だわ。
「じゃ今イかしてあげます」
「ぁ…う」
目の前にある赤い熟れた唇を割って指を突っ込む。
中で震える舌を絡めて歯列をなぞって。
その度に忍足さんの腕が跳ねるのだがー…、ここは意地でも抑えこむ。
「ちゃんと嘗めて下さいよ〜。それとも痛い方が好みなら…」
「っざけッ、ぅッん…ぁふ」
エロいよー!!
エロいよー!!
超好みなんですけどー!!
いいように口内を弄んで唾液を絡めた俺の指。
「ッア!や、…ももぉ…!」
「なんですか?」
「ヒッ」
熱い。
ヤバイ。
すげーキツイ。
早く入れてぇ。
「いやゃぁッ!あ!んっぅ」
「ん…すげ…やらし…」
嫌でもなんでもいい。
拒絶されればされる程抑えつけたくなる。
俺、相当参ってます。
これでもかとイイ声で鳴く忍足さんを横目に、チラと部屋の隅に目をやる。
会場の更衣室。
ロッカーの前には口を開けたままの俺の鞄。
小さく赤いランプが覗いているのを確認して思わず口角に笑みが溢れた。
「あぁッ!ぁ、…あ!」
「忍足さん…」
一本、一本と指を増やす度、オモチャのように跳ねる白い身体。
エロ神様のエロい声。
「全部、見えてますよ…」
「ぃやゃァ!や、ッやァ…ぁ、ぁんッ…!」
別にゆするつもりじゃないけれど。
何時も会場で会う忍足さんがあまりにも綺麗で、今日もまた思わずカメラを回してしまった。
無意識なんだろう。
嫌々言ってるのに、俺の指に合わせて腰を揺する痴態が全部録画されてる筈。
俺、当分エロビデオいらないな、なんて。
「ひッ」
「…ここ?」
偶然指の腹が掠めた柔らかい肉。
「…ッやっ!い、や…!!」