ss

□act,C
1ページ/3ページ

イメージ先行型。
のようだ。

「忍足さん。また何かやったんですか?今日のコート観客凄いですよ?部長が怒ってました」

「おーとり。自分までそないな事言うか?」

まぁ何時もの事だけど、確実に忍足さんは何もやってないとは思う。
だって、要は受け取り側の問題だから。

「でも仕方ないですよ、目立つんですから、忍足さんは…」

そこまで言うと忍足さんは目を細めて一瞬だけ俺を見て、またすぐ頬杖を突いたままぼんやりと窓の外を眺め始める。

「そんな目立ってへんもん」

不機嫌そうに唇を尖らす。

「目立つにも種類があるんですよ、忍足さん。忍足さんは何もなければ平凡な一学生です当たり前じゃないですか」

綺麗な顔立ちだしスタイルもいい。それだけだ。忍足さんを何も知らない人が初めて忍足さんを見たとしたら、
格好いい人だなー
とか、
脚長いー!
とか、
ちょっとときめいたりするだろうけど、そんなに騒ぐ程の事は無い筈で。

「なんやねん。その何もなければ、て。めっちゃ腹立つ」

あ〜ぁ…
心なしかほっぺたが少し膨れている気がする…



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ