短編

□自分でも卑怯だと思ってしまう。
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抱き締めた温もりは何処かへ…
と繋がってます。



南「…これで、良いんだ…」

一「隠れてコソコソ門限破りか?南沢」

南「…一文字…お前こそ、門限破りじゃねぇか」

一「ふっ……何処へ行っていたのだ?」

南「…お前には関係ねぇだろ」

一「…ふむ、雷門か」

南「っ!!!!」
こいつ、無駄にカンが鋭い。
…図星ってわけか。
一「元恋人に会いに行ってたのか?」

南「…あぁ、それが悪いかよ」

一「いいや。別れを告げたのであろう?」

南「…あぁ、そうだよ」
これで良かったんだ。
その方が、あいつはフラれて新しい恋を見つけるから。
一「…お主はこれで良かったのか?」

南「…は…?」

一「まだ未練が残っているのだろう」

南「!!」

一「…俺にしてしまえ。俺ならお主を傷付けることはせぬ」

南「…一、文字…」














ごめん、倉間──…。
南「…あぁ…お前と、付き合う」
さよなら、倉間…
ごめん、ごめんな、倉間…





       end





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