短編物詰合せ

□比古独唄(ひとりうた)
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夏の夜の虫の音に
せせらぐ川
雲一つない空に
冴えわたる月の光




どれをとっても
申し分ない
酒の肴にでもすれば
今宵も宴




だが足りぬな・・・・
とこの頃思うようになった。
時折まぶたに焼き付いた
あの女の眼差しが・・・







今頃どうしているだろうな。





月を仰ぎ見て
俺は何を願うのか
叶うものならば
今一度・・・




叶ったならば
酒を飲まそう
語り合うのもよいかも知れぬ
共に朝を迎えるまで




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