小説

□8章
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 その日、ロイド達はレツの家に泊まることになった。ロイドは出発を明日の朝に予定していた。

しかしユエルにどう話そうか、どのタイミングで打ち明けるか…そんなことを考えているうちに日が暮れてしまっていた。

「今日はうちの使用人が週に一度の買い出しでさ…明日の昼まで戻らないんだよね。
せっかく二人が泊まりに来てるってのに何のおもてなしも出来なくて悪いな。
夕飯はピザしか無いけど良いよな?」

レツはレツ専属の使用人と二人暮らしであったが、使用人は週に一度の買い出しの為、この日は不在だった。

「いや俺達が突然押し掛けて来たんだ。レツは気にしないでくれよ。
それにユエル、ピザ大好きだよな?」

「うん! ユエル、ピザ好きだよ」

「うちの使用人特製のピザは絶品だぜ? 出掛ける時はいつも前の日に作って冷凍して行ってくれんだよ。
なかなか優秀な奴でさ」

レツは得意気に言った。


 
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