小説

□14章
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 翌朝……ユエルは昨晩のレツの言葉が忘れられず、彼の言葉が何度も何度も繰り返し頭の中でぐるぐると回っていた。

『ロイドが好きなのはミリア…おまえの母親だよ。
おまえはロイドに愛されてなんか無いんだよぉ!!』

『ロイドはね、ミリアに振られたから仕方無く
ミリアそっくりのおまえに好きだとか何だとか言ってるだけなんだよォ?』


信じたくなかった。
しかしユエルには少なからず、思い当たる節があった。

ユエルとロイドが初めて出会ったのはオルビス街。

ロイドはオルビス街に何度も足を運び、現地の貧しい子供達に食料や勉強道具を配っており、その時に知り合ったユエルの母親ミリアと仲良くなり、頻繁に二人は会っていたようだった。

今思えば母親のことが好きだったから通っていたのかもしれない……。


 
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