小説

□17章
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 ユエルへの凌辱は毎晩のように続いていた。その行為は徐々にエスカレートして行き、拘束、異物挿入は勿論、暴力を振るわれる日も言葉で踏みにじられる日もあった。

そしてそんな日々は少しずつ確実にユエルを衰弱させて行った。それでも心が壊れずにいられたのはロイドの存在があったからである。ロイドと再会すること、それが今のユエルの希望そのものだった。


 ユエルがレツの屋敷で暮らすようになってから1ヶ月程経ったある日のこと。

シーラが広間の掃除をしていると、テーブルの上にスタンガンが置かれているのを見付けた。

「これは……」

手に取って見てみる。それは間違いなく本物のスタンガンであった。無論シーラの物ではない。


 
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