shortstory

□夕焼け空
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部活の無い放課後、
屋上で彼を見つけた。


寝息を立てて心地良さそうに眠る君。


真っ赤な髪はまるで夕焼け空。



(起こさないとマズいでしょうか)


そっと彼の頬に触れ、ゆっくりと顔を近付ける。






「おはよう、テツヤ」





唇を離した途端、彼の呟き。


「・・・赤司くん・・・!」

「怒るなよ。目が覚めたのは直前だった」

「だとしても、!」


今度は彼に塞がれる。
触れて、すぐ離れる彼の優しい口付け。

「さあ、帰ろうか」










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