shortstory

□距離
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俺と赤司は付き合ってる。
けど、その事は誰も知らない。

本人が言うには「男同士」だから。


俺はそんな事気にしないし、公認の方が堂々と触れるからバレた方がいいと思ってる。

だからもう触っちまえばって思って部活中後ろから抱き付いたら殺されかけた。


(どうしろってんだよ・・・)


キスもハグも、手を繋ぐのもあいつは許さない。






「なら黄瀬くんとイチャツいてみるとか」

「黄瀬とかよ・・・」


テツは事情を(なぜか)知ってるから相談した。
その返答がこれだ。


「赤司くんだって人間ですよ。
嫉妬くらいはするでしょう」
「そうだとしてもなぁ・・・」


俺の気持ちはどーなんだ。

不満を露わにしていると、テツがわざとらしい溜め息をついて立ち上がった。
「黄瀬くんにはうまく話しておきますよ。それじゃあまた部活で」


テツは嫌らしく笑うと屋上を出て行った。

(・・・勝手だ)
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