shortstory

□獣
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「ほら、水」

「おー・・・さんきゅ・・・」



自分で言うのもアレだけど、
珍しく熱をだした。



テツと黄瀬は見舞いに来てくれて他は「うつる」とか言って来やがらない。



んで、今日。
一番来ないと思ってたヤツが来た。




「両親もいないのか」

「まーな。親父は出張、お袋はすぐ治るとかって」


さぞ驚いたのだろう。

怪訝そうに眉間に皺を寄せている。


「昼は」
「まだ」


「そうか、なら台所を借りるぞ。お前は寝ていろ」


お前の料理とかこえぇよ。

言いかけてやめた。
殺される。




出て行く赤司の背中を見つめ、やがて意識は沈んでいった。




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