shortstory
□歪
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最初は、俺が無理矢理犯した。
アイツが部室で疲れ切った顔してて
その顔が、スゲェエロかった。
「やめ・・・っ灰崎・・・!」
「いーだろ?この先男になんて犯されねぇんだしよぉ?」
めちゃくちゃ抵抗された。
まぁ、当然だろーけど。
そっから、赤司は俺に体を委ねる回数が増えた。
後で理由を訊けば、
「嫌な事忘れられる」
らしい。
つまり、そういう関係なんだ。
あの喘ぎ声も、涙ぐむ視線も、求める時のあの言葉も
俺に真っ直ぐ向けられた事はない。
「んッ」
俺は、何を思ってコイツを抱いたのか。
未だにわからない。
ただ、この関係に虚しさだけは
感じる様になった。
(歪すぎて、)