shortstory
□世界の代理人
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光を失った彼は、
ひどく世界に無関心になっていた。
いつも先を見据えていた彼の瞳は、目の先の事にも注がれず…
ただ、ただ、日々に絶望しているように
「赤司くん、おはようございます」
「…おはよう、黒子」
彼はまるで機械だった。
プログラムされた通りに動く、“よくできたロボット”
「赤司くん、これ。なんだかわかりますか?
今日道端に咲いていたんです、たんぽぽ。ここが茎、花…」
「黒子」
「……なんですか?赤司くん」
「俺はいつ、死ねるんだ?」