shortstory

□眼球カメラ
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俺の瞳は、君を映し記憶する為にある。

















―――――眼球カメラ


































俺の瞳は、カメラ。




君だけしか映さない、


君だけしか記憶しない、






君の為のカメラ。










目を開いて、閉じれば



君の姿は瞳が記憶する。










「涼太、」










声は俺の耳が、









「涼太、」









君の匂いは鼻が、





君の温もりは肌が、














君自身は、この瞳。
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