shortstory
□救済殺人
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目の前に広がる水面は
いろんな強い色が混じりすぎて濁りきっていた。
足を付けてみても、波紋が広がるだけで何も変わらない。
…気がしたけれど、
広がった波紋の中心から僅かばかりの“黄色”が浮かんできた。
濁りきった水の中にあった黄色は、
その水によく栄えていた。
僕はその足をゆっくり、ゆっくり浸していく。
そして僕の体はその“水槽”の中に沈んでいった。
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