短編
□中2と中3の高尾くん
1ページ/1ページ
高「李里ちゃん、来ちゃった☆」
『来ちゃった・・・じゃないですよ、高尾先輩。』
高「いやー、卒業前に会いたくなっちゃって。」
『なっ//』
高尾先輩は、明後日に中学を卒業する。
彼が行くのは、秀徳という学校で頭がいいらしい。
だけど、高尾先輩からはそんな頭がいいなんて・・・とは、思えない。
てか、どうせ、バスケの推薦だろう。分かってる。
なんせ、毎日のように保健室に来て私と話しているからだ。
そして、私に意地悪をする。
『高尾先輩、そういうのは本当に好きな人に言ってください。』
私がこう言うのは、高尾先輩のことが好きだからである。
高尾先輩は、苦笑する。
それから、病人が使うベットに寝っ転がる。
私はベットを使うなとは、言わない。
言っても、何回も無駄だったからだ。
そして、私は高尾先輩が使ってるベットの隣に腰をかけた。
高「李里ちゃん。」
『はい、なんでしょうか?』
高「李里ちゃんさ、なんで分かってくれねーの?」
『え?』
高「・・・李里ってさ、好きな人、いんの?」
高尾先輩は私を見る。
だけど、ただ見るんじゃなく、その目は試合と同じような真剣な目立った。
私は、ごくりと唾を飲む。
なんで、そんなこと試合と同じような目で言うんですか?
高「・・・・・・。」
『た、高尾先輩はどうなんですか?
もう卒業ですし、好きな人がいるなら私に構わず、その人にk(高「李里」・・・っ・・・。』
ギシッ
高尾先輩は起き上がり、私に近づいて、私の頬を触る。
『柏謾y!?』
高「李里」
耳元で先輩は私の名前を呼びながら、私の背中に手をまわす。
『ぁ・・・』
高「オレね、ずーっと、好きな奴がいるんだけど、全く振り向いてくれないんだよねー。
だから、気持ちを伝えればわかるんじゃねぇの?って思うんだけど、どう思う?」
高尾先輩は、好きな人いるんだ・・・
・・・ポロ
高「狽ヲ、李里ちゃん!?
何で泣いてるの!?オレ、なんか悪いことした!?」
『い、いえ。高尾先輩は何も悪くないです・・・。私が悪いんです』
高「え?」
『あの、私、先輩の恋、応援できませんっ』
私は高尾先輩の目を見ず、下を向いて言う。
その瞬間、高尾先輩は笑い始めた。
可笑しそうに笑ってる、高尾先輩を見て私はなんで、笑うことが出来るんですか?と思った。
高「別に応援してくださいって頼んでるわけじゃねぇよ?
オレが好きなのは、李里ちゃんだから」
『っ!?//』
高「ほんと、鈍いよなー。」
『じゃあ、今までの意地悪って・・・』
高「ほら、好きな子だと意地悪したいっていうやつ。
これくらいなら、李里ちゃんでも知ってるだろ?」
知ってますよ!!私以外の子だって!!
意地悪したいって、そんな小学生みたいなことやるなんて!!
『高尾先輩は低脳ですね!!』
高「は!?低脳じゃねぇし!!
それより、返事はどうなんだよ?」
『ぅうっ。先輩、知ってて聞いてるんですか!?//』
ニヤニヤと私のことを見て笑う先輩は、意地悪だ。
絶対に私の気持ちを分かってて、聞いてるに違いない。
高「李里の口から聞きたい。」
『〜っ//』
こんな時に限って、呼び捨てしないでくださいよ!
・・・恥ずかしいです
『すき・・・です』
高「ん。」
『・・・・へ!?』
ちゅっ
その時、私の唇と高尾先輩のソレ重なった。
高「・・・・・・李里ちゃんって、ひどいよな・・・・。」
『それは、高尾先輩でしょう!?』
高「オレはいいの。
だって、あそこで目、閉じないって、李里ちゃん・・・・・・」
『なっ//』
高「ま、次はそういうことしないでくれよ?
でもって、進路はオレと同じ秀徳な。」
『ちょっと、先輩!?』
高「あー、楽しみだなぁ、李里ちゃんの制服姿。
マネージャーもやってもらうし、」
『マネージャーもですか!?』
高「当たり前だろ?オレの彼女だし。よろしくな!」
『でも、一年差ですし、なにがおこるか・・・』
高「大丈夫だって、心配すんなよ。」
『どっからでるんですか、その自信(苦笑』
高「オレから。」
『だから、どこですか!?』
高「なにがあってもオレはお前を放さないから、平気だって!」
『っ//』
END
(高尾先輩、来ましたよ。入部しに。)(お、きたきた!)