私の物語
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『体育館って大体三階か四階だよね。』
八「その考え方は、小学校から中学校までだから。」
黄「オレもそう考えてたッスよ?
まぁ、中学にあがってから、その考えやめたッスけど。」
どうやら、きーくんと私の思考回路は同じらしい。
ちょっと、きーくんと同レベルなんてなぁ・・・と、きーくんを見る。
『はやく、会いたいなぁ・・・』
黒くんに会えるのは嬉しい。けど、怒られるのは勘弁ですね・・・。
勘弁だけど、学校に入ってから、黒くんに会えるって分かってて、胸がドキドキする。
やっぱり、嬉しい気持ちの方が大きいな・・・。
黄( サヤっち・・・)
八「ヒソッ)黄瀬。あたし、実は言うと、今のあんたには 沙耶を譲れないんだ。」
黄「ヒソッ)それ、どういうことッスか?まさか、柚っちって、アレ?」
八「表に出れない顔にして殺ろうか?(怒」
黄「じょ、冗談ッスよ!!」
八「あたしは冗談じゃないけど(怒」
八重ちゃんは手を拳をきーくんに突き出す。
その行動にきーくんが慌て出すけど、何をしているのか私には分からない。
黄「スイマセンッスから、その拳、しまって欲しッス!」
八「ヒソッ)まぁ、話戻すけど、[今の]アンタには譲れないんだ。
けど、黒子くんになら譲れる。仕方ないけど。
そして、あたしはアレではない。」
黄「ヒソッ)どういうことッスか?
ほんと、たまにだけど、柚っちは分からなくなるッス。」
八「分からなくていいよ。
あたしはしたいことをやってるだけ。言いたいことを言うだけ。
ただそれだけだしな。ね、沙耶。」
『なんの話か分かりませんから、そのことに関して答えられないですよ。』
八「そりゃ、そうだ(笑」
『それより、私はこの女性たちのことをどうにかしてほしい。』
きーくんにサイン頼んでる人や握手求めてる人など続出している。
さすがデルモ・・・真田先輩で言うとモデル。
八「てか、モデル。この人たち使えばいいと思う。」
黄「柚っち、初対面の人の扱い方、相変わらずッスね(苦笑」
八「つーわけで、男バスに連れて行けや。
やらないのなら、黄瀬にサインを書いてもらったものを壊す。握手は消毒スプレーだ。」
八重ちゃんって、消毒スプレー持ってないよね?
それに消毒スプレーとか、きーくんがバイキンみたいだよ。
黄「オレ、バイキンッスか?」
『そんなわけないよ。
八重ちゃん、駄目だよ。そういうこと言っちゃ。
えっと・・・あっと、そ、その・・・ですね・・・、私た・・・ち、ぇ、えと』
いつの間に人数がたくさん増えてるし!?
黄「 サヤっち、無理しなくていいッスよ?」
『・・・ありがとうございます。』
黄「あの、オレたち男バスに行きたいんすけど、どこにあるか知らないんで、連れて行ってほしいッス。」
きーくんが困ったように言うと、「分かりましたぁ」と語尾にハートマークを作り上げ、女子たちは答えた。
そして、きーくんに引っ付く。
その時、ふとケータイを見るとランプがついていて色がメールの色だった。
『・・・・・・黒くんから、返信きてる』
件名:誠凛に向かっています
本文:そうですか。わかりました。
気をつけて来てくださいね。
『・・・ふふっ』