私の物語

□8色
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 『体育館って大体三階か四階だよね。』



八「その考え方は、小学校から中学校までだから。」



黄「オレもそう考えてたッスよ?
 まぁ、中学にあがってから、その考えやめたッスけど。」



 どうやら、きーくんと私の思考回路は同じらしい。
ちょっと、きーくんと同レベルなんてなぁ・・・と、きーくんを見る。




 『はやく、会いたいなぁ・・・』




 黒くんに会えるのは嬉しい。けど、怒られるのは勘弁ですね・・・。
勘弁だけど、学校に入ってから、黒くんに会えるって分かってて、胸がドキドキする。
やっぱり、嬉しい気持ちの方が大きいな・・・。




黄( サヤっち・・・)


八「ヒソッ)黄瀬。あたし、実は言うと、今のあんたには 沙耶を譲れないんだ。」



黄「ヒソッ)それ、どういうことッスか?まさか、柚っちって、アレ?」



八「表に出れない顔にして殺ろうか?(怒」



黄「じょ、冗談ッスよ!!」



八「あたしは冗談じゃないけど(怒」



 八重ちゃんは手を拳をきーくんに突き出す。
その行動にきーくんが慌て出すけど、何をしているのか私には分からない。



黄「スイマセンッスから、その拳、しまって欲しッス!」



八「ヒソッ)まぁ、話戻すけど、[今の]アンタには譲れないんだ。
 けど、黒子くんになら譲れる。仕方ないけど。

  そして、あたしはアレではない。」



黄「ヒソッ)どういうことッスか?

 ほんと、たまにだけど、柚っちは分からなくなるッス。」



八「分からなくていいよ。
 あたしはしたいことをやってるだけ。言いたいことを言うだけ。

 ただそれだけだしな。ね、沙耶。」



 『なんの話か分かりませんから、そのことに関して答えられないですよ。』




八「そりゃ、そうだ(笑」



 『それより、私はこの女性たちのことをどうにかしてほしい。』




 きーくんにサイン頼んでる人や握手求めてる人など続出している。
さすがデルモ・・・真田先輩で言うとモデル。




八「てか、モデル。この人たち使えばいいと思う。」



黄「柚っち、初対面の人の扱い方、相変わらずッスね(苦笑」



八「つーわけで、男バスに連れて行けや。
 やらないのなら、黄瀬にサインを書いてもらったものを壊す。握手は消毒スプレーだ。」




 八重ちゃんって、消毒スプレー持ってないよね?
それに消毒スプレーとか、きーくんがバイキンみたいだよ。



黄「オレ、バイキンッスか?」



 『そんなわけないよ。
 八重ちゃん、駄目だよ。そういうこと言っちゃ。


 えっと・・・あっと、そ、その・・・ですね・・・、私た・・・ち、ぇ、えと』




 いつの間に人数がたくさん増えてるし!?




黄「 サヤっち、無理しなくていいッスよ?」



『・・・ありがとうございます。』



黄「あの、オレたち男バスに行きたいんすけど、どこにあるか知らないんで、連れて行ってほしいッス。」



 きーくんが困ったように言うと、「分かりましたぁ」と語尾にハートマークを作り上げ、女子たちは答えた。
そして、きーくんに引っ付く。


 その時、ふとケータイを見るとランプがついていて色がメールの色だった。


 『・・・・・・黒くんから、返信きてる』




 件名:誠凛に向かっています
 本文:そうですか。わかりました。
  気をつけて来てくださいね。




 『・・・ふふっ』
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